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第七回物語AA選手権参加作品

今から約一ヶ月ほど前、AA長編板で久しぶりに物語AA選手権が開催されました。
物語AA選手権というのは、2002年からAA長編板で行われてきたイベントで、
特定のテーマや縛りを設定、それに沿ったストーリーAAを作成して決められた期間内に投下、
そして最終的には一番気に入った作品に投票もしてしまおう、というのが主な流れです。

第七回のテーマは「変化」、縛りとしては50レス以内で完結というちょっと厳しいものでしたが、
自分は逆に50レス以内ならストーリーさえ出来てしまえば、AAを完成させるのは
さほど大変ではないと感じたため、久しぶりにストーリーAAを描く気になったので参加しました。

そうして描き上げたのが「鏡あわせ」というAAです。

続き



AA自体はこちらで保管されています。
http://bunt9.s53.xrea.com/story07/15.html (今回の主催を務められた雑魚さんのサイト)

作品解説は物語AA選手権のスレに書いたとおりのため、こちらにも再掲載しておきます。

血の繋がった姉と妹、どちらかが美しく、どちらかが醜い────
そのために巻き起こる愛憎劇というのは、大昔の少女漫画や大映ドラマ等の
定番設定な印象があるのですが、年の離れた姉妹の場合はまだ
それぞれが両親のどちらかに似てしまったとか、隔世遺伝だったということで
それを悔やんでもしょうがないだろう、という気持ちがわきますが、
もしもそれが本来は同じ顔で生まれたはずの一卵性の双子の姉妹だったなら
まさに運だけの分かれ道ということで、より残酷でドラマチックなのではないか……
というところから今回の設定を思いつきました

今回のテーマ「変化」は、姉と妹の体が入れ替わる「変化(へんげ)」と、
姉の心が変わっていく「変化(へんか)」の二つの意味を表現したつもりです
プロットや台詞は案外すらすら作れたのですが、最後までもっとも悩んだのは
実は題名だったりします
他の候補は単純に「姉と妹」とか、ちょっとカッコつけて「L/R」等というのもあったのですが、
この話は鏡が一つの重要アイテムであるのと、双子というのは合わせ鏡みたいだな、
と思ったのでこういう題名になりました

「変化」というテーマをどう取り入れるかであれこれ考えて思いついたのが、
創作物ではよくある人格入れ替わりでした。
その入れ替わる人物が、「一方は美しく一方は醜い一卵性双生児の姉妹」というのを
ふと思いついてからは、プロット自体は数時間で出来てしまいました。
その後、シナリオに当たる台詞起こしは2日ほど、AA自体は一週間ほどで
描きあがったと思います。

このAAの大テーマは上記のとおり、醜い外見を持ってしまった姉の心が変わっていく
「心境の変化」だったのですが、それとは別にもう一つ自分の中で趣旨がありました。
それは、「幸せの形は人それぞれ」というものです。

投票時の感想の中に、「姉の今後の幸せであろう人生は完全に棚ぼた」というのがあったのですが、
姉の今後の人生が幸せな物に見えたのなら、逆に自分としてはしてやったりという所です。
なぜなら意地悪な見方をすれば、顔に酷い傷を負った妻と、どちらかと言うとブサイクな夫という
組み合わせは、何も知らない他人からすれば、一見すると幸せには見えないだろうからです。
もしかしたら二人が与り知らぬ所で嘲笑の対象にすらなってしまうかもしれません。

作中での姉の台詞、「本当の幸せは、美しいことでも、人気者になることでも無い」、
ここでは割と安易にこういうありがちな台詞を言わせてしまいましたが、
本来は美しいことも人気者なこともそれはそれで幸せなことだと思います。
ただ、幸せの形とは様々で、その人にとって何が幸せかは他人には決してわからない……。
これが今回の作品の真の大テーマでした。

このテーマはいずれまた形を変えて描いてみたいと思っています。

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