356 名前:小話1/17 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:39:38 ID:/6WQjY41P


          (V) (V)
          彡 ・Y・]ミ
          ナ7,,゚ -゚)ニ
           (_l)旦)
          ノ_,ハ」
        (( (_ノ ヽ_)
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─────────────────

 今日は教授にお客さんが来ています。

─────────────────

357 名前: ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:40:36 ID:/6WQjY41P

         こいつはプラズマジックハンド!
         掴んだものに電気が流せる凄い代物だ!
        ─────────v─────────
                  MM
                       ババババ
               Σ ll___ll て
                   || __
                  _||_∧;;;;|8___
                    r'( (゚Д゚*) ─ュ'!
                    |__ヽ 了;;ヽ___| !
                / γγヾノ/ /
                l ̄ ̄しし . ̄l/
              / ̄ ̄ ̄,イ!  ̄
           ∧_∧__/
       __(  ,;@)  ll               (V)
      r─────ュ'l_                ミ[Y・
      |           | !_/l               (‐ ゚,,
      |           l  ,/               (旦(l
      |______|/                 l,ハ__
                                 (_,ノ、
────────────────────────

 …で、教授に用事の人はほぼ間違いなく
 まずはよく分からない発明品の自慢話を聞かされます。

────────────────────────

358 名前: ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:41:37 ID:/6WQjY41P

       お茶をどうぞ。
      ────v───

         (V) (V)
         彡 ・Y・]ミ     ∧_∧
         ナ7,,゚ -゚)ニ    (∀@; ,) 
         (_l)旦)      rと  と )─ュ‐┐
         ノ_ハ_」 l二二二二二l二l__! |
          (_,」ヽ_)  ||| |||___|||_|||__|___|

                  ──ヘ────
                   ど、どうも…
─────────────────────────

       お客様も教授の意味不明な自慢話に
       いい加減辟易している様子。

─────────────────────────

359 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:42:37 ID:/6WQjY41P

       教授、自慢話はその辺にして
       そろそろ話を聞いてあげてはどうですか?
      ────────v──────────
               えー、まだ話し足りないのに…
               蟹ちゃんがそう言うなら仕方がないか。
              ─────v────────────
                    __
                  _∧;;、|8___
                    r'‐ (,゚д゚,) ─ュ'l
                    |__ 了了;;ヽ___| !
                / γγヾノ/ /
                l ̄ ̄しし . ̄l/
              / ̄ (V) (V)  ̄
           ∧_∧旦ミ[  彡]
       __(  ,;@)  ルリナ7,,゚)、
      r─────ュ'l_ /   /ソ
      |           | !_ ソ__」
      |           l  ,, (_,」ヽ_,)
      |______|/
─────────────────────────

     こういう時は決まって私が助け船を出します。

─────────────────────────

360 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:43:36 ID:/6WQjY41P

              あ、ありがとう助かったよ…
             ─────v───────
      いつものことですから。
     ────v──────
         (V) (V)
         彡 ・Y・]ミ     ∧_∧一時間クライ聞カサレタヨ
ゴ愁傷様デス ナ7,,゚ -゚)ニ    (∀@; ,))
         / y  ハ    旦(    ノ ─ュ‐┐
          ソ,ハ_,ソl二二二二二l二l__! !
           (_,」ヽ_) ||| |||___|||_|||__|___|
─────────────────────────

          その通り、いつものことです。

─────────────────────────

361 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:44:35 ID:/6WQjY41P

            …で、この 天 才 教授オオツキに
            一体何の用ですかな?
           ───────v──────────
                    __
                  _∧;;;;|8___
                    r'‐ (゚Д゚,,) ─ュ'l
                    |__ 了了;;ヽ___| !
                / γγヾノ/ /
                l ̄ ̄しし . ̄l/
              / ̄ (V) (V)  ̄
           ∧_∧旦 [ミ   ]ミ
       __(   @)  (゚,,ニルリ、
      r─────ュ'l_ /   ハ
      |           | !_ ソ__ソ
      |           l  ,, (_,」ヽ_,)
      |______|/
    ─────ヘ──────
     ええ、それなんですが…

362 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:45:37 ID:/6WQjY41P

        貴方に前置きは不要でしょう。
        単刀直入に申し上げさせて頂きます。
       ────────v─────────

          我が社で、「転送装置」を開発すべく
          貴方の御力を貸して貰いたいのです!
         ───────v──────────

                 ∧_∧ガタッ
                  li((,@∀@,))
              r─ ヽ    /─ュ
              |   │ │ |li   |
             !ニ二二(__l__)二二ニl



363 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:46:40 ID:/6WQjY41P

                          ……
                         ──v─

                   モノなんかを遠くへ一瞬で
                   飛ばす装置を作りたいってこと?
                  ───────v───────
                 ________________
      |              |                           |
      |              |  ┌──‐┐ ゞヾ;ッ,           |
      |              |  |:プラズマ:| ,ノノ;;;ソヘゝ           .|
      |              |  |::::: 大輔|    ii           |
      |              |  └──‐┘ ┌┴┐            |
      |_______|_______|_|__ _______,!
.     /          ∧_∧          8|;;;;∧
    /   (V) (V) (-@∀@))         (Д゚,, )/⌒l
  /    彡  ・Y]ミ(    ノ____     .(了/ ,/ |
/      |'ナ7 ,,゚ -)ニ|  |/旦    /ll   γl;;l⌒l"   :!
        l ハ  yヽ.(_||  ̄ ̄ ̄ ||/」. ┌‐‐┘ |  /
        |_ソ_ハ_ソ   l_| ̄ ̄ ̄|_|     |___|/
         (_,」ヽ_,)
      ──────ヘ──────────────
       いえ、最初の内は確かに無機物質で
       実験を行いますが、最終的には有機生命体…

        ─────ヘ───────────
         ニンゲンの転送を行いたいのです!


364 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:47:42 ID:/6WQjY41P

    ヒト自体が高速で遠くへ移動できるようになれば
    現代の交通に革命が起こせる!
   ────────v─────────────

 …起こせるのですが、如何せんSFじみすぎてて
 どう手をつければいいのか分からないのが現状です。
───────────v────────────
              ∧_∧
             (;@∀@)) )
             (    ノ
             │ │ |
             (__)_)
     ───────ヘ──────────
      そこで、こうして今まで様々な不可能を
      可能にしてきたオオツキ教授の
      力をお借りに来たというわけです。
────────────────────────

           なんという他力本願…

────────────────────────

365 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:48:37 ID:/6WQjY41P


      いやー、教授の事を探すのに苦労しましたよ!
      大学を辞めてから世界各地を放浪していたと
      聞きましたからね。
     ───────v─────────────

       いつの間にか、この国に
       戻ってきていらしたとは!
      ──────v─────    __
             ∧_∧          8|;;;;∧
        (V) (V) (*@∀@)         (д゚,, )/⌒l
        彡  ・Y]ミ(    _)____     n了/ ,/ !
        |'ナ7 ,,゚ -)ニ|  |/旦    /ll   γl;;l⌒l"   :!
        l ハ  yヽ.(_||  ̄ ̄ ̄ ||/」. ┌‐‐┘ |  /
        |_ソ_ハ_ソ   l_| ̄ ̄ ̄|_|     |___|/
         (_,」ヽ_,)
         o
 ─────O────────────
  …教授というのは本当だったのですか
                      ────ヘ──────
                       ニンゲンを転送…ねぇ。

366 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:49:35 ID:/6WQjY41P

                理論は…まぁ、
                考えたことあるんだけどね。
               ─────v───────
                     __
                     ∧;;;;|8
                    (゚д゚,,)
                    r‐ 7n了ヽ─ュ‐┐
                 l二二二二二l二l__! |
                 ||| |||___|||_|||__|___|

          おお、流石は教授!我々より先に
          既に考えておられましたか!  ∧_∧
          ─────────────(@∀@*)

367 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:50:40 ID:/6WQjY41P
──────────────────
       (^o^ )    01010
        (  ) →  100001
        | |      101

  まず、ニンゲンをデータに落として
──────────────────
──────────────────

                  ─────→────┐
                                │
      ()(o^|^)|                      │ li
  ボディを「ニンゲンの素」にした後         01010
  データを転送先に送る。              100001
──────────────────    li 101
──────────────────     .│ il
                                │
       (^o^ )    01010              │
        (  ) ←  100001 . ←───────┘
        | |      101
     ー/>ノ(9L\∨
    ゚))(|∧Д*))U,,ェ│-

  転送先に予め用意しておいた
  「ニンゲンの素」使って、送られてきた
  データ通りニンゲンを組み上げる。
──────────────────
──────────────────

          (^o^ )/ ワープ完了!
           (─ )
           / >

  これで転送の完了。向こう側の
  「ニンゲンの素」はまた向こうへ行く時に
  再利用をする。
──────────────────

368 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:51:48 ID:/6WQjY41P

      凄いじゃないですか!
      そこまで考えておいて何故
      実現しようとしなかったのですか?
     ───────v────────
                           __
             ∧_∧          8|;;;;∧
        (V) (V) (*@∀@)         (д゚,, )/⌒l
        彡  ・Y]ミ(    _)____     n了/ ,/ !
        |'ナ7 ,,゚ -)ニ|  |/旦    /ll   γl;;l⌒l"   :!
        l ハ  yヽ.(_||  ̄ ̄ ̄ ||/」. ┌‐‐┘ |  /
        |_ソ_ハ_ソ   l_| ̄ ̄ ̄|_|     |___|/
         (_,」ヽ_,)
               ─────────ヘ────────
                いや…、まぁ、
                ニンゲンのデータ化の難易度とか
                転送中のデータ変化への対応とか
                記憶回路への影響とか
                全然プラズマと関係ないとか
                全然プラズマと関係ないとか
                色々問題はあるけど、そこら辺は
                天才だから多分どうにか出来ると思う。
             ─ヘ─
              ?
        ─────ヘ─────
         じゃあ本当にどうして?

369 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:52:38 ID:/6WQjY41P

                      …
                     ─v─




                …結局こんなのね
               ─────v────

           遠くでクローン作って
           本人殺してるだけなんだよね。
          ────────v─────
                     __
                     ∧;;;;|8
                    (゚д゚,,)
                    r‐ 7n了ヽ─ュ‐┐
                 l二二二二二l二l__! |
                 ||| |||___|||_|||__|___|

                …え?
               ────
           ど、どういうことですか? ∧_∧
          ───────────(@∀@;)


370 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:53:54 ID:/6WQjY41P

    「転送後ボディをニンゲンの素にする」という工程は
    なくてもいいんだよ。本当はね。
    でもそうするとオリジナルとクローンが存在することになる。

          ア、アレ?
           (;^o^)       (^o^;) 同ジノガ二人?
           (  )         (  )
            | |          | |



         \从/w/.: ’      ア、消エタ
         ミ    て       (^o^ )
      ∵;,BOMB!       (  )
        \     /       | |


    だから転送前の場所にいる「オリジナルを消す」
    これで同一人物が二人になるのを防ぐってわけ。

371 名前:小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:55:38 ID:/6WQjY41P

           … … … あ
          ───v────
                 ________________
      |              |                           |
      |              |  ┌──‐┐ ゞヾ;ッ,           |
      |              |  |:プラズマ:| ,ノノ;;;ソヘゝ           .|
      |              |  |::::: 大輔|    ii           |
      |              |  └──‐┘ ┌┴┐            |
      |_______|_______|_|__ _______,!
.     /          ∧_∧          8|;;;;∧
    /   (V) (V) (;@∀@)         (Д゚,, )/⌒l
  /    彡  ・Y]ミ(    ノ____     .(了/ ,/ |
/      |'ナ7 ,,゚ -)ニ|  |/旦    /ll   γl;;l⌒l"   :!
        l ハ  yヽ.(_||  ̄ ̄ ̄ ||/」. ┌‐‐┘ |  /
        |_ソ_ハ_ソ   l_| ̄ ̄ ̄|_|     |___|/
         (_,」ヽ_,)
                  ───────ヘ────────
                   でも、原理言わなきゃ
                   多分誰も分かんないと思うけどね。

                ────────ヘ────────────
                 だって、転送先で生まれたクローンは
                 オリジナルの記憶を全て受け継いでるわけで…

              ─────────ヘ───────
               クローンを含め、誰もオリジナルが
               いなくなったことに気づかない。

372 名前:17/17小話 ◆CSUREPjKx. 投稿日:2010/06/23(水) 21:56:39 ID:/6WQjY41P

         どうする?作ってみる?
        ───────────

               ∧_∧
               (@∀@;)
            r─ .(    )─ュ
            |   │ │ |   |
           !ニ二二(__l__)二二ニl

             ───ヘ───
               … … …
────────────────────────

   どうやら今回の話はなかったことになりそうです。

─────────────────────終わり