って、2chを見ていれば嫌でも目に入る機会ありますよね。
やる夫のキャラクターに関してはWikipediaがかなり詳しいのでそちらを見ていただくとして、
ここでは「やる夫スレ」や「やる夫シリーズ」と呼ばれるストーリー物に特化した考察を行っていこうと思います。
実はこのテーマは、このブログを始めた時から絶対にやろうと決めていたものだったりします。
なので、ちょっと力を入れる予定のため数回の連載になります。
第一回の今回は、「やる夫スレの黎明期から今」ということで、やる夫スレの歴史を簡単にまとめてみました。
*初期(2007年後半~)
2007年の後半ぐらいからVIP板で、やる夫ややらない夫を使ったAA雑談が流行り始めました。
そしてそれは更に発展し、2007年末頃からやる夫を使ったHowto系ストーリーAAが作られるようになります。
これらは「学ぶ系」「学ぶシリーズ」等と呼ばれ、大抵は「やる夫で学ぶ○○」というタイトルが付けられています。
生徒役はやる夫で、やらない夫や長門有希((涼宮ハルヒシリーズの主要登場人物の一人。劇中で常に本を読んでおり、そのためやる夫スレでは知的キャラとしてしばしば使われている。))が教師役となり、やる夫に色々な知識を教えるというのが定番展開です。
ジャンルは政治、経済等の固い物から、特定の職業に関した専門的な物、料理やファッションといった身近な物まで、
様々な学ぶシリーズが今も作られています。
学ぶシリーズの有名タイトルとしては、「やる夫で学ぶサブプライム問題」「やる夫が小説家になるようです」等があります。
なお、「やる夫が○○ようです」というタイトルは、現在もすべてのやる夫スレのテンプレ的タイトルとして使用されています。
*中期(2008年前半~)
2008年3月頃、ゲームを原作としたやる夫スレ(「やる夫がドラクエ1の勇者になるようです」)が登場します。
内容はゲームのストーリーを、やる夫ややらない夫、アニメキャラ達がVIP風に進めて行くという感じです。
ゲーム原作のやる夫スレは今現在も流行っており、有名タイトルはだいたいAA化済みと言っても過言ではありません。
*現在(2008年後半~)
そして現在は、学ぶ系、ゲーム系に加え、オリジナルストーリーのやる夫スレが盛んに発表されています。
それらのほとんどが定期不定期はあるにしろ連載の形式を取る長編で、発表される板はVIP本板ではなく、
有志が用意した外部板でされるのが当たり前という感じになりました。
これは、VIP本板だと何日もスレを保持するのがほぼ不可能な上、他の板では当たり前のことである、
スレが次スレに続いていくということが嫌われる傾向があるためです。
(VIPではこれを「partスレ」と呼び、「partスレ禁止」等と言われます。)
また、sambaやバイバイさるさん等の規制が厳しく、物理的に長編ストーリー物の投下がし難いのと、
外部板だとdat落ちになったスレがすぐにhtml化されるため過去ログが読みやすいというのも大きいようです。
こうしてやる夫スレの歴史を見直してみると、面白いことにモナ長編板の流れによく似ていることに気が付きます。
モナ板も黎明期はテンプレ系の誰でも気軽に参加できるAA雑談に近い形のネタスレがメインで、
Howto物である「ギコ教授のなんでも講義」が一時ものすごく流行り、やがてゲーム原作やオリジナルストーリーの
長編AAが発表されるようになっていきます。
ね、同じですよねw
更に、上でも説明しましたが、やる夫スレの発生が2007年末で、今は2009年の半ばです。
モナ板ができたのが2000年半ばなので、ちょっと無理矢理気味ですがモナ長編板に当てはめて時代を考えてみると、
今のやる夫スレはモナ長編板にとっての2002年頃ということになります。
2002年のモナ長編板はもっとも人が多く、毎日新しいAAスレが立ち、描き手も多いけれど、
うるさいギャラリー(=プギャ)や荒しも多いという、良くも悪くも活気に溢れていた時期でした。
そして自分が見た限りでは、現在のやる夫スレはまったく似たような状況にあると言えると思います。
要するに、やる夫スレの旬はまさに今ということなのかもしれません。
(もちろん、やる夫スレは今後も人が減らずにずっと活気があり続けるという可能性もありますが。)
最後に、やる夫スレをジャンルで探すのに便利なまとめサイトを紹介しておきます。
-やる夫.jp
http://xn--hbko4132a.jp/
-やる夫シリーズまとめ
http://lastoneofthezodiac.blog38.fc2.com/blog-entry-399.html