【グランドセイコー・ロレックス……】質の高い時計とは？ おさえておきたい５つのポイント。
私がたまに頂く質問で、「良い時計ってどんな時計？」といったものがあります。
一言に「良い時計」と言ってもそこには色んな要素が含まれています。
例えば、その人のライフスタイルに合う時計が良い時計なのか、価値が上がるスーパーコピー時計 n級 代引きが良い時計なのか、あるいはその人がかっこいいと思える時計が良い時計なのか……などです。
良い時計かどうかは、その総合力によって、あるいはその人が何に重点を置くかによって変わると私は考えています。
今回書かせていただく内容は、そんな良い時計かどうかの判断材料の一つ、質が高いかどうかについてです。
今回は特に、目に見える部分の質の判断ポイントを５つに絞って見ていき、それぞれのポイントで特に質が高いと感じるブランドをピックアップしたいと思います。
あらかじめ注釈を入れておくと、この質の判断ポイントは人それぞれ意見があると思いますので、あくまで私の個人的意見として参考程度に考えていただければ幸いです。
また、時計のデザインとして意図されている場合があるので、一概には言えないことをご承知おきいただければと思います。
それではいってみましょう！
１. 針・インデックスの立体感
質の高い時計は、針やインデックスに立体感や厚みがあります。
さらにその表面は綺麗に磨かれていたり、サテン仕上げなど異なる処理を施すことによって多彩な表情で魅せてくれるでしょう。
例えばグランドセイコーの針は大きくて力強く、ピシッと伸びて立体感もあります。インデックスも針と同様に、多面カットとザラツ研磨が施され、時計をどの角度に向けても必ず光を反射するように計算されて作られています。
夜光塗料を使わなくても高い視認性を誇っているのは、この光のマジックのおかげなのですね。
グランドセイコーの針とインデックスのクオリティは、世界トップクラスのブランドと比べても遜色ない水準、あるいはそれ以上にあると私個人としては感じています。
一方で質の低いものだと、針やインデックスがペラペラで表情がなかったり、金属をプレスしたままの状態で、表面の仕上げが施されていない場合があります。
２. エングレービングの彫りの深さとシャープさ
エングレービングとは、時計の裏蓋やムーブメント、ダイアルなどに彫金で模様を描き、装飾を施す伝統的な技法のことです。
ただエングレービングは一部の高級時計にのみ使われているものなので、裏蓋にあるブランドのロゴやマーク、シリアルナンバーなどの刻印と置き換えて考えても良いでしょう。
質の高い時計は、このエングレービングや刻印が深くシャープに彫られています。
例えば、A.ランゲアンドゾーネのそれは凄まじいものがあり感動を覚えるほどです。
テンプ受けに彫られたエングレービングは職人の手作業で、世界にふたつとして同じものは存在しません。
また、４分の３プレートやケース裏面に彫られたMADE IN GERMANYの文字やブランドネームもしっかり深く刻み込まれ、エッジもシャープに立っています。
A.ランゲアンドゾーネの特徴でもある”二度組み”によって完成されるムーブメントの美しさはまさに圧巻です。
これを拝むことができるのはオーナーの特権ですね。
逆に質の低いものだと、このエングレービングや刻印が浅くぼやっとしたものになりがちです。
３. エッジの立ち具合
質の高い時計は、時計のケースやベゼル、ブレスレットなど全体的にエッジがしっかり立ってキリッとしている場合が多いです。
ただ、エッジを立てすぎると腕に干渉して痛い場合もあるので、ある程度丸められていたり、元からのデザインとしてエッジを立たせないものもあります。
例えば、オーデマ・ピゲのロイヤルオークのエッジは素晴らしいものがあると思います。
時計のベゼルの上面と斜面の境目、ケースとブレスレットの境目、ブレスレットのコマを繋ぐリンクの輪郭、リューズの輪郭など、どこをとってもキャラクターラインがくっきりと際立っています。
まるでペンの一筆書きのように、境界線がはっきりとしており曖昧さがありません。
加えて、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの使い分けが素晴らしく、薄い時計でありながら時計全体の立体感がすごいです。
1972年に登場した当時からデザインはほぼ変わっていませんから、いかに完成されたデザインであるかがわかります。ジェラルド・ジェンタ（ロイヤルオークのデザイナー）恐るべしですね。
そしてそれを実現できるオーデマ・ピゲの技術力の高さも、さすが世界三大時計ブランドです。
質の低いものだと、エッジや境界面がぼやっとしていたりします。
４. パーツ同士のクリアランスの狭さ
質の高い時計は、パーツ同士のクリアランスが狭いことが多いです。
例えば、針と針の隙間、針と時計のベゼルの隙間、文字盤と日付ディスクの隙間、ムーブメントの部品の隙間、ブレスレットのコマの隙間などです。
これらの隙間が大きければ大きいほど、時計は分厚くなったり、パーツのチリがあいにくくなったり、ブレスレットなどではシャラシャラと音を立てて遊んでしまうでしょう。
しかし、隙間を詰めることは簡単ではありません。
隙間が狭いと、僅かなパーツのガタつきで、パーツ同士が干渉し動かなくなったり壊れたりしてしまいます。
つまりそれだけ、部品の工作精度や建て付けの良さ、部品そのものの強度や緻密な設計も求められます。
例えば、パテック・フィリップのノーチラスは好例でしょう。
自動巻で120m防水、日付表示付きというスペックでありながら、厚さはなんと8mm程度と驚異的な薄さを実現しています。
よく比較される、同じく世界三大時計ブランドのラグスポ時計であるロイヤルオークが10mm程度、ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズが11mm程度ですから、いかにノーチラスが薄いかということが良くわかります。
質の低いものだと、各パーツのクリアランスが大きくなり、時計全体として分厚くなってしまったりします。
ただし、ダイバーズウォッチのように防水性や耐久性を確保するためにあえて分厚く設計されているものもあるので、その点はお忘れなく。
５. 五感に訴える操作感
質の高い時計は使っていて気持ちいい、心地良い時計であることが多いです。
例えば、ベゼルの回し心地やその音、リューズの操作感、バックルの開閉や時計の着け心地などです。
これは時計に限らずどんな製品でもそうだと思います。
例えば、質の高い高級車であればエンジンフィーリングはもちろん、ドアの閉める音すらも気持ちいいでしょうし、Apple製品は触っていて、あるいは使っていて気持ちいいものが多いでしょう。
つまり、ルックスという視覚情報だけではなく、触覚や聴覚でも心地よくしてくれる時計は質が高いと言えます。
ロレックスの時計はまさに五感に訴える時計だと思います。
腕に通した時のサラサラとした気持ちよさ、チチチ……というベゼルの小気味良いクリック感と音、リューズを引いた時のプチンッという操作感、バチンッと剛性感たっぷりのバックルなど、何気ない動作一つ一つに喜びを感じられる時計です。
一方で質の低いものだと、操作しずらかったり、動作の一つ一つに遊びがあったりして触っていても心地よくなかったり、不安感があったりします。
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