その本が先月末に実際に発売になりました。
今回はそのやる夫本の内容について、ちょっと触れてみたいと思います。
ただし、最初に正直にぶっちゃけておきますが、管理人はこのやる夫本を購入しておりません。
あくまでも他のニュース系サイトやブログで紹介された本の中身を見ての判断や感想ですので
その点だけご了承ください。
-「ネットの中だけではもったいない」 「やる夫」本が伝える奥深さ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0908/28/news090.html
このITmediaニュースの記事によると、今回「やる夫(1)お仕事・業界編」で書籍化されたのは
「やる夫がダービージョッキーを目指すようです」と「やる夫がマスコミに疑問を持ったようです」の二本で、
全303ページという分厚い本になったようです。
果たしてどうなることやらと注目していた版権キャラに関しては、「著作権上問題ないと判断」し、
削除や改変無しの掲載に踏み切ったようです。
上記記事によると、編集がコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)に確認したところ、
「黒でも白でもないグレー。絵を模倣したAAが、元の絵の著作権を侵害するかどうかは、判例もなく何とも言いにくい」
との回答をもらったそうですが、この点は企業が出す商業誌なのだし、確認するならACCSではなく、
そのキャラの版権を持っている企業なり作家なりにすべきなのでは?という素朴な疑問を正直持ちました。
たぶん、そうできない大人の事情もあれこれあったんだろうとは思うんですけどねw
さて、肝心の中身ですが、これはアキバBlogの記事の写真が見やすいと思います。
-やる夫(1)発売 「やる夫がついに公式書籍化!全国民必読!」
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/50878841.html
-1.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/107.html
-2.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/108.html
-3.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/109.html
-4.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/110.html
-5.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/111.html
-6.http://node3.img3.akibablog.net/09/aug/29/yaruo/112.html
2や5の画像を見ると、だいたい1ページあたり3~5レスの掲載のようです。
やる夫系のAAは登場人物の大アップが基本の上、文字数が多いコマが多用される傾向もあるため、
あまり細かく詰め込まれても読みにくくなってしまうのでこれは妥当な線でしょう。
また、振られている番号は、実際の投下時のレス番をそのまま使用しているようです。
2の画像をよく見ると、番号が途中で飛んでいるのがわかると思います。
同画像の右ページ3コマ目は作者の書き込みではなくギャラリーの突っ込みレスですが、
そういう物も内容に関わっていたり、補完的役割となっている場合は掲載されたようです。
さてさて、ここからこのブログでは更に肝心だと思われるAAの表記についての話です。
6の画像からダディクールの表示を切り出して実際のAAと比較してみました。
本での表記 | 実際のAA |
---|---|
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まず一見してわかるのは、印刷の方はモニタ上とは違う妙に太いフォントに
なってしまっているということです。
また、実際のAAではダディの向かって右側の輪郭は線がきっちり揃っているのに、
印刷されたものはズレていますね。
これは、AAをキャプチャして画像化した物を使用したのではなく、AAをそのまま
文字の印刷データとして使用してしまっているためです。
同様の検証をいち早くこちらのブログでも行っていました。
-[Font] 「やる夫」本で、アスキーアートが完全には再現できてない件
http://d.hatena.ne.jp/itouhiro/20090829
ただ、やる夫系というのはAAのズレや再現性を、見ている人はそれほど気にしない傾向があり、
ネット上のやる夫系まとめブログでもAAが2ch環境になっていないところも珍しくなかったりするので、
この本をあえて購入する人はAAの再現性はさほど気にしないのかもしれません。
また、顔文字系AAは多少ズレても見られないこともないという利点(?)もあったりします。
ただし、元々の顔文字AAの描き手の方々本人は、たとえ1ドットのズレといえども気を使って
作成している人も多いので、やはりきちんと再現してくれるに越したことはないと思います。
とりあえず、公式サイトほどの悲惨な状態でなくて良かったというところでしょうか。
ネットなら無料で見られる物が、二話収録で1,260円というのはコストパフォーマンス的にはどうよ?と
個人的には思うため、管理人はこの先もこの本を購入する予定は今のところないのですが、
ストーリーAAがこうして書籍という形になって認められたという事実は喜ぶべきことなのかもしれません。
だからストーリーAAの元祖、長編板もぜひ見に来てね!と宣伝してこのエントリは終了とさせていただきます。