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geocitiesにまつわる二つの話題

普通にネットをやっている人なら、「ジオシティーズ」という名前は既にお馴染みだと思います。
一応、念のために説明しておくと、ジオシティーズとはアメリカのジオシティーズ社が
1994年に開始した無料のレンタルウェブサイトサービスの名称です。
昨今では無料のレンタルサイトなど珍しくないですが、ジオシティーズはその先駆的存在です。

管理人がインターネットを始めたのは1996年頃からなのですが、当時、完全無料の
レンタルウェブサイトサービスというのは非常に画期的なことでした。
また、アメリカ限定サービスというわけでもなく、日本からでもアクセスして借りることができたので、
なんとなく面白がって自分もアカウントを作ったような覚えがあります。
(ただし、規約で日本語のみのサイトは不可だったような…。
 その辺はさすがに記憶が曖昧でよく覚えていません。すみません。)

その後、1997年からは正式に日本版のサービスも始まり、1999年にヤフーがこれを買収し、
アメリカ、日本共に現在の「Yahoo!ジオシティーズ」となりました。
わりと手軽に借りられることから、AA保管庫を始めとしたまとめサイト用のサーバーとして
利用している人も多いことと思います。

今週はそんなジオシティーズに関するニュースを二つ耳にしましたので、今回はその話です。

続き




-ジオシティーズで大規模障害 データ消失の可能性もIT media News

上記ニュースによると、ジオシティーズはHDDの故障が原因で13日午後に障害が発生し、
全機能が利用できなくなりました。
その後、数日かけて完全復旧しましたが、中にはデータが消失してしまったサイトも出ているようです。

障害による一時的な機能停止はともかく、データが消失してしまったというのは、
笑い事では済まないユーザーもいることでしょう。
しかし、あらかじめヤフーの規約にはしっかりと「無保証」ということが明記されているため、
最終的にはこれはもう諦めるしかないと思われます。

もう一つのニュースは以下です。
-GeoCities Closing Yahoo! GeoCities Help (英文))

このヘルプによると、アメリカの本家Yahoo! GeoCitiesが2009年10月26日でサービスを終了するそうです。
引き続きサイトが必要な人は、有料のYahoo! Web Hostingへ移行して欲しいという旨も書いてあります。

サービス終了の理由としては、需要が低くなった云々のようなことが書かれていますが、
個人的にはこれは眉唾です。
確かに個人の情報発信ツールとしては、サイトよりもブログの方がすっかりメジャーになった感はありますが、
実際は、手間の割には儲からないので止めるというのが本音ではないかと自分は推察しています。

しかし、仮にそれが真実だったとしても、企業としては当然の判断なので、
その事を責める気も非難するつもりもありません。
また、今のところ日本のYahoo!ジオシティーズに同じような動きは無いようなので、
日本のユーザーは無関係のため、正直なところ対岸の火事的な気持ちもあります。

しかし、これはあくまでも「今のところ」というだけのことです。
日本のYahoo!ジオシティーズもいずれサービス終了という可能性は決して0ではないでしょう。
理由としては、これまで実際にヤフーでサービス終了となったコンテンツがいくつかあること
(Yahoo!グリーティングやYahoo!ポッドキャスト等)と、Yahoo!ブリーフケースのように終了にはならなくとも、
無料サービスだったのが有料サービスに完全に代わったコンテンツがあるという前例があるからです。

そして、これはちょっとこの手の業界に詳しい知り合いから聞いた話なのですが、
実はヤフーはあまりユーザーに利用して欲しくないサービスはTOPページに出していないのではないか?
という疑惑があるそうなのです。
例えばYahoo!メッセンジャーがそうなのですが、手間とリスクの割りにはほとんど儲けなど無く、
かといって今現在、使用している利用者を切るわけにも行かないからサービスは続けるけれど、
これ以上、利用者が増えて欲しくないのでTOPページには出さないとのことなのです。
(この話は裏付けが取れていません。あくまでも疑惑ですよ、疑惑!)

そういえばと見てみると、現在のYahoo!JAPANのTOPページにはYahoo!ブログへのリンクはあるのに
Yahoo!ジオシティーズへのリンクがありません。
上記の話を総合して考えると、いずれサービス終了か…?とつい疑いたくなってしまうというわけです。

続き



データ消失にしてもサービス終了にしても、無保証の無料レンタルウェブサイトである以上、
貸し手側の都合に振り回されるのはある程度は仕方のないことであり、
ユーザーはそれを自覚した上で自分自身でそのような不慮の自体に備えなければなりません。

実はここの管理人自身が、現在のxreaに落ち着くまで、無料のレンタルサーバーを五箇所ぐらい
転々としてきたという過去があります。
さすがにそれが面倒になりうんざりしたのと、サイトを見てくれている人たちにも
頻繁な引っ越しや突然のサイト消滅は迷惑だろうと考えたため、それぐらいなら
月にコーヒー一杯程度の値段で借りられる有料レンタルウェブサービスに移った方が
よっぽど気楽だと判断したという経緯があります。

もちろんアメリカと違い、日本のYahoo!ジオシティーズはずっとサービスを続けてくれるという
可能性も当然あります。
実際、アメリカのYahoo!はオークションのサービスを止めてしまいましたが、
日本の方は止める気配はまったく無いという、これまたそういう前例もありますので、
現在、日本のYahoo!ジオシティーズにサイトを持っている人は、必要以上に不安がったり
心配することもないと思います。
ただ、そうなった場合に備えて他にどういう無料レンタルウェブサービスがあって、
どこに移ればいいかという情報は、日頃から収集しておいたほうが慌てなくて済むよ、
というごく当たり前のアドバイスをして今回の話は終了とさせていただきます。

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