鉄道マニアの方のブログでこんなエントリを見つけました。
-[鉄道マニアの話]オタクが趣味を断念するとき。
http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20091125/p1
ちょっと抜粋して引用します。
>>
オタクが趣味を断念するきっかけとなる障壁はいくつか存在する。
僕らの鉄道趣味業界で言われてきたのは、
・step1 受験
・step2 進学
・step3 就職
・step4 結婚
の4つの壁。
<<
これは別に鉄道オタクだけの話ではなく、この世のすべての時間や手間がかかる趣味に
普通に共通する話だと思います。
もちろん趣味の一種であるAA作成も、この話と決して無関係ではありません。
AA板、特にモナー板やAA長編板は比較的中高校生の住人が多いと言われています。
実際、「受験なので一年間連載を休載します」という宣言をしていく描き手はそれほど珍しくありません。
その後、受験を乗り越え帰って来てくれる描き手もいますが、中にはそのまま消えてしまう人もいます。
また、帰って来たものの大学生活が忙しいのか、徐々にフェードアウトしてしまうというケースも多いです。
2chが出来てからもう十年、そして長編板が出来てからももう八年が経とうとしているのですから、
当然描き手達もそれだけの年を重ね、受験、進学、就職、結婚という人生の様々な岐路に
差し掛かるのは必然です。
趣味よりも自分の生活に直結する現実の方を大事にするというのはある意味正しいことなので、
一抹の寂しさはありますが、これはもう仕方の無いことです。
特にAA長編板におけるAA作成とは物語の創作がメインなので、大作を連載している人は
ある程度、趣味に割く事が出来る時間や余裕がないことには続けていくのは困難でしょう。
しかし、AAには他の趣味にはない強み、AA作成自体にお金がかかることはまず無いとか、
手間もコピペを上手く利用すれば最小限で済む等の、他の創作活動には無い利点もあるので、
たとえ進学しても、就職しても、結婚したとしても、気が向いた時にふらりと来てちょっとした
小ネタを貼るというのでも十分ではないかと思うので、あまり気負わずにそんなゆるーい形ででも
続けてもらえたなら個人的には嬉しいです。
AA、特にモナギコ系を使ったストーリーAAというのは、発表の場はほぼ2chのモナー板、
もしくは長編板という、ネット全体から見ると本当に小さな場所に限られており、
活動している描き手というのも決して多いとは言えない人数です。
描き手の流動も当然あり、新規参入者もいれば、去って行ってしまう人もいます。
ところで、長編板では感想として付けられるレスに、「リアルタイム乙」というのがあるのですが、
これは、描き手からしたらあまり嬉しくないタイプのレスだと言われてきました。
理由としては、読み手から「今、ちょうどリアルタイムで作品の投下を見ていたよ」と言われても、
描き手や他の読み手にとっては「だからそれが何?」という反応しか返しようの無いレスだからです。
しかし管理人は今回のエントリを書くにあたり、これをちょっと考え直しました。
「一期一会」、これは管理人の好きな言葉の一つなのですが、小さな限られた場で、
さほど多くない数の人間が創作活動をしており、その投下にたまたま居合わせることができた。
これはまさに一期一会です。
仮に作品スレを知るのが一年遅かったら、当然、作品投下に居合わせることはできないし、
もしかしたらスレがdat落ちしてその作品とは巡り合っていなかったという可能性すらあります。
まあ、それを補完するのが保管庫の役目であり意義なのですが、それはちょっとこの際置いときます。
この世のどこかにいる、自分の知らない誰かが描き上げたAA。
長編板や、そのスレのことを知らなければ出会えなかったAA。
「リアルタイムで今、あなたのAAを見ていたよ」と、思わず言いたくなるのもわかるような気がします。
今回のエントリはずいぶんと感傷的になってしまった上、自分で読み返してみても
少し言葉足らずな気がするので、投下するか破棄するかかなり悩みました。
でも、どうせ趣味の個人ブログなんだし、あまり深く考えるのはやめようという
管理人の非常に楽観的な性格から公開に踏み切りました。
あと、「リアルタイム乙」に関しての見解は、あくまでも管理人個人の主観です。
中には当然、これをあまり好まない描き手の方もいるということを留意しておいてくださるようお願いします。
あと、管理人もできれば「リアルタイム乙」だけでなく何かもう一言あった方がやっぱり嬉しいなw