ただし、その二つはまったく別々のニュースではなく、最初の記事を受けて
次の記事が書かれたという流れになります。
まずは、ニュースの流れを説明したいと思います。
発端はメッセージラボ社がサイトで発表した以下のプレスリリースでした。
-サイバー犯罪者は、アスキーアートでより創造的に
http://www.messagelabs.co.jp/resources/press/48390
記事をごく簡単に要約すると、最近、スパムメールがフィルタ避けのために
AAを使用するケースがある、という物です。
記事中には実際のスパムメールの例が画像として掲載されていますが、
AAと言っても、ツールを使って画像をフォントに置き換えてドット絵的に表すという
海外ではよく見るタイプのいわゆる自動AAのことです。
そして、ITmediaNewsがこのプレスリリースを記事にします。
-スパムメールにアスキーアート 検索避け狙い
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/13/news028.html
更に、この記事をソースにニュース速報板にスレが立ちます。
-日本のAA(アスキーアート)にかける情熱は異常
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1271140849/ (dat落ち)
ここまでが4月13日のことです。
それから約一週間後の4月19日に、今度はこのニュー速のスレをネタに、
web R25で記事(コラム)が書かれます。
-日本のAAがなぜすごいのかを徹底的に議論
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20100419-00002114-r25
そして、この記事をソースにニュース速報板にスレが立ちます。
-日本のAAがなぜすごいのかを徹底的に議論
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1271652905/ (dat落ち)
以上で流れの説明は終了です。
さて、これらの記事とスレを見て気が付いたというか気にかかったのは、
記事で紹介されているのはツールを使ってのドット絵系自動AAで、
スレでコピペされたのはほぼ顔文字系のトレースAAであったという点です。
前々からモナギコ系AA描きの間では、モナ・長編板外で「AA」といえば
それは顔文字系トレースAAのことである、とよく言われていました。
今回の記事とスレは図らずも、それを証明することになってしまったのではないかと思います。
顔文字系トレースAAは、とにかく見た目にインパクトがあって目を引くので、
それはしょうがないことという気もしますが、モナギコ系AAもモナ・長編板はもちろん、
風刺系ではまだまだ使用される機会も多いので、「懐かしい」とか「消えた」とか
言われない程度には頑張って欲しいものです。