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Windows 7 RC、日本は5月7日一般公開　「XPと同等かそれ以上に快適」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/30/news084.html （ITmedia News）

なんでも、わざわざXPアプリが使えるように「Windows XP Mode」なるものが搭載されているとのことです。
Vistaは、XPでは使えたソフトが動かなかったり、周辺機器メーカーが対応ドライバを出してくれなかったり、
MIDIの音源が悲惨なことになったりと、（少なくとも自分は）良い話を聞いたことがありません。
さらにWindows 7でXPモードを公式に搭載してしまうとなると、結局のところ「Vistaは黒歴史です」と
マイクロソフト自らが言ってしまっているようなものですねw

さて、OSが進化しバージョンが上がっていくのは、PCの世界ではごく当たり前のことです。
しかしユーザーには、たとえサポートが受けられなくてもあえてバージョンアップしないよ、
という選択の自由があります。
けれど、AAの世界ではそうも言っていられません。
なぜなら、Aさんは昔からのフォントを使っているけれど、Bさんは新しいバージョンのフォントなので
閲覧環境が異なるからAさんとBさんが同じAAを見ても見え方が違う、ということが起こってしまうためです。

Windows Vistaの情報が流れ始めた頃、フォントはメイリオというのになるからAA文化は壊滅か？
などという話も出ましたが、さすがにそれは杞憂で終わったようです。
ただし、MSPゴシックはバージョンがアップし、XPの時代はVer.2.30だったのがVistaになってVer.5.00になりました。
これにより多少の違いが既に起こっています。
（OSがXPの人でもIEを7以上にバージョンアップすると、Ver.5.00がインストールされる可能性があるようです。）

MSPゴシック Ver.2.30

MSPゴシック Ver.5.00

比較（アニメGIF）

特にモナー系AA描きにとって影響がありそうなのは、ギコやしぃなどの輪郭に使う半角カッコが
全角とほぼ同じ形状になってしまったという点でしょうか。
MSPゴシックVer.2.30を自分でバックアップしておき、OSが新しくなってもそれを使うという方法もありますが、
OSのバージョンアップが進み、大多数のAA描きが新しいフォントを前提としたAAを描くようになれば、
今度は古いフォントを使っている側が置いて行かれるということになり、けれど過去に大量に作られてきたAAは
古いフォントを前提としているので、新しいフォントではその資産を正確に閲覧できない……
と、文字で絵を描くAA描きにとって、フォントの問題はもっとも身近で重要であるからこそ
バージョンアップでの些細な変更点が、過去の作品と今後の作品制作にとって、
致命的な物になるかもしれないという、なんとも悩ましい物を抱えています。