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「楽しいeudファイル」解説

通常、AAエディタでAAを保存する際には、拡張子は「.txt」にすることがほとんどだと思います。
拡張子は「.txt」にしか対応していないというAAエディタもさほど珍しくありません。
実際、AAというのはテキストデータなので、それでなんの不都合もないのですが、
当ブログの推奨AAエディタである(´д`)Editには、それ以外の独自形式拡張子がいくつかあります。
その中の一つ、「.eud」についてを今回は説明したいと思います。
※:10/03/18 殊勾竜 ◆REX.GXu2t.さんから提供いただいたeudファイルを追加しました。

続き



「.eud」形式とは(´д`)Editのファイルの種類説明によると「UndoFile」となっています。
その名の通り、「Undo=アンドゥ=直前に実行した処理を取り消し、元の状態に戻すこと」の情報を
すべて持った形で保存、閲覧が出来る形式のファイルです。
「すべて」というのはもちろん、エディタを開いてからそのAAが出来る(正確にはそのeud形式で保存した所)まで、
エディタ上で行われた製作過程の一字一句を、ありのままに全部保存されることになります。

普通に自分でAAを描いて、保存、閲覧するのにはさして意味の無い形式というか、
むしろ、ファイルサイズがtxtファイルとは比べ物にならないほど巨大な物になってしまうため、
そういう意味ではデメリットのある形式と言えるかもしれません。
でも、これが他人にAA制作の一連の動作を見せる場合には大きな意味を持つというか、
そもそもeudファイルは基本的にそれを想定した保存形式と言えるでしょう。

昔から、たまにeudファイルを公開してくれる人もいるにはいたのですが、そう多くはありませんでした。
しかし現在、AA板の一部でちょっとしたeud見せ合いブームが起こっています。
発端は、顔文字板に2月末に立った「AA技術研究スレッド」というスレでした。
このスレの趣旨はスレタイどおり、描き手がお互いにAAの技術に関する話題を行うという物なのですが、
ここで、eudファイルを晒したらどうかという提案があり、それに賛同した描き手の人が
eudファイルを続々と公開するようになりました。
なお、eudファイルは基本的に公共のアップローダーに上げる形での公開のため、
興味のある人はなるべく早めにダウンロードしておくことをお勧めします。



ここからは、eudファイルの見方についてを説明したいと思います。
eud形式は(´д`)Editの独自拡張子のため、他のAAエディタで開いてもまったく意味がありません。
(中身は一応テキストデータなので開けることは開けるのですが、開いて見てみたところで、
 同じようなAAと意味不明な数字が並んでいるだけという状態のためほとんど無意味です。)
(´д`)Editであれば普通にtxt等と同じように開くだけです
すると、普通は開いた直後は表示されていない「元に戻す」のボタンが色付き表示になっていると思います。

あとはこれをクリックしていくか、もしくはキーボードで「Ctrl+Z」を押し続けることで、
制作状況がどんどんさかのぼっていきます。
最後まで行ったら、「やり直し」のボタンをクリックする、もしくはキーボードで「Ctrl+R」を押し続けると、
今度は制作状況の再現が行われるということになります。

しかし、これは作業数が多い凝ったファイルであればあるほど、手作業でさかのぼるのはかなり大変です。
また、どうせなら最初から「やり直し」による制作状況の再現だけが見たいという人もいるでしょう。
そこでお勧めなのが、(´д`)Editの同作者による「(´д`)UndoPlayer」というツールです。

[FreeSoft]の四番目に(´д`)UndoPlayerがありますので、ダウンロード → インストールしてください。
立ち上げて、eudファイルを開くと次のような画面になると思います。
(実際には、開いた直後は「最後まで戻す」「一つ送る」「自動昇順再生」のボタンには色が付いていません。)

(´д`)UndoPlayerボタン説明

ここから、制作状況の再現だけを見るには、まず「最初まで戻す」のボタンを押します。
(ファイルサイズ(作業数)が大きい場合、少し時間がかかることがあります。)
すると、画面にAAが何もない状態になりますので、ここから「一つ送る」をクリックしていくか、
もしくはキーボードで「Ctrl+R」を押し続けてください。
それすら面倒という人は、「自動昇順再生」のボタンを押せば、クリックしたりキーを押さなくても
自動で再現がされていきます。
(これを途中で止める場合は、もう一度「自動昇順再生」のボタンを押します。)



なお、eud形式は(´д`)Editで開いた場合、普通にそこからまたAAの続きを描いて、
保存していくことが可能です。
(たまに、これが出来ない(一回保存したら終了)と思っている人がいるようです。)
もちろん、その場合の次の保存形式もeudを選ぶというのは言うまでもありません。

今回、説明見本として使わせてもらったeudファイルは、∧ ◆tLHIYOYOBIさんによる
「FukuroFantasy」の製作過程なのですが、そのeudファイルの公開許可をいただきましたので
興味のある方はぜひ、(´д`)UndoPlayerとともにダウンロードしてご覧になってみてください。
顔文字系のeudファイルは前述したスレの影響もあり、わりと見る機会があったりするのですが、
長編系のeudファイルというのは少ないので貴重ではないかと思います。
ちなみにこのAAを普通にtxt形式で保存すると、わずか10KB足らずだったりします。

  • FF.eud (1.17MB・右クリックしてダウンロードしてください)

更に、「― 黒曜天使 ―」の拡大AAのeudファイルを殊勾竜 ◆REX.GXu2t.さんからご提供いただきました。
モナギコ系拡大AAのeudファイルというのもわりと珍しいと思いますので、美麗で迫力のある
あの拡大がどのように生み出されているのか、ぜひ実際にご覧になってみてください。

  • angel.eud (241KB・右クリックしてダウンロードしてください)



AAというのは基本独学になるため、普通にAAをある程度描ける人でも、
他人がどのようにAAを描いているのかというのはあまり想像が付かないし、
それを見る機会というのも、現実世界ではまずありえない話でした。
しかし、eudファイルはそれを可能にしてくれる、非常に面白く有益な保存形式なのです。

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2013年07月06日(土)21時11分 受信