調べてみると、前回（その３）は6月28日なので、実に七ヶ月ぶりということになります。
自分が運営している総合AA保管庫の「Ascii Art Library」（以下、AAL）。
この保管庫を開設するにあたり、絶対に保管したかったスレというのが一つありました。
今回はそのスレの保管に至るまでの、ちょっとした思い出話のようなものを聞いてください。
そのスレとは、長編板にいる人なら知る人ぞ知る、◆/D8/honey2さんの個人スレです。
基本的にAA保管庫は、AA作者の許可を取らずとも、各保管庫管理人の裁量と意思とで
自由に勝手に保管していって良いというのがモナ長編板界隈の暗黙の了解だったりするのですが、
自分はこのスレに関しては、そうするのがちょっと心理的にはばかられました。
というか、AALで保管している「コテハン各氏の個人スレ」に関してはどのスレも、
作者の方と連絡が付く場合は収録前になるべく了解をもらうようにしていたりします。
これは、個人スレというのは純粋な作品スレとは違い、作者の私的な文字レスや
習作AA等が当然あるスレなので、これを保管庫に保管して残すということに
抵抗を感じる人もいるのではないかと考えているためです。
◆/D8/honey2さんの個人スレも、当然そういうスレに当たる上、スレの運営方針として、
基本的に前スレすら公表しないという姿勢を取っていました。
また、自分は既に◆/D8/honey2さんとは一応の面識があり、そういう相手の個人スレを
黙って保管してしまうというのは、自分的にはありえないことでした。
そこで2008年の4月に保管の許可をもらうべく、◆/D8/honey2さんに連絡を取りました。
通常はスレ上で「保管していいですか？」と書いてしまうのですが、実は内心では薄々、
保管は断られるのではないかとも思っていたため、表でそういうことを書いてしまうと
◆/D8/honey2さんは本当は保管を断りたいのに、周囲のギャラリーの目と
自分（◆eI80oDeCHIのこと）の面子とを重んじて、本音を隠してOKしてしまうのではないかと考え、
そんなことをさせてしまっては申し訳ないとの思いから、メールでこっそりお願いしてみました。
結果的には自分の予想通り、保管は断られてしまいます。
その理由は、◆/D8/honey2さんの以下のような考えからでした。
「個人スレは、スレと同じ時間経過で自由な書き込みで参加したい方のみと一緒に作っていく、
AA長編でありながら生きた掲示板としての遊び方を重視したいと思っているスレでありたい」
以前にこのエントリで、自分は「一期一会」という言葉が好きだと書きましたが、
この◆/D8/honey2さん考え方もまさに一期一会だと、十分賛同することができたため
潔く保管は諦めることにしたのでした。
それから丸二年が経ち、実は昨日からAALで◆/D8/honey2さんの個人スレの収録を開始しました。
これは、◆/D8/honey2さんに多少の心境の変化があり、公開に同意がもらえたためです。
「板に賑わいを呼ぶにはどうすればいいかを考えた時、他人まかせでは前進できない、
まずは自分が表に出なければ駄目なのではないか」
具体的にはこのような考えから、◆/D8/honey2さんはそれからモナー系拡大選手権や、
長編板での年末恒例の反省会といった、AA板全体を巻き込む企画の主催も
積極的に行うようになったそうなのです。
その一環として今回、個人スレの保管、公開にも許可がいただけたというわけです。
好きなスレを自分の保管庫で保管できるというのが嬉しいのはもちろん、
「AAはこういう楽しい遊びなんだよ」と、多くの人にこのスレを見て知ってもらいたいという
当初の保管目的が達成されたというのは、本当に言葉では言い表せないぐらいの喜びです。
◆/D8/honey2さんのスレは2002年から続いている、ある意味、歴史あるスレなのですが、
過去の作品は今読んでも、どこか心に残る物ばかりです。
昔、読んだことがあるという人も、今、初めて読むという人も、魅惑の蜜蜂モララーワールドを
ぜひ楽しんでください。
また、保管の許可をしていただいた◆/D8/honey2さんにはここでもあらためてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今、自分は保管庫をやっていて本当に良かったと思っています。