今回は本編である、「どうやってモチベーションを維持するか」ということを考えてみたいと思います。
最近めっきり寡作なお前が語るなと言われそうですが、そもそも描く気に溢れている時は
モチベーションの維持などわざわざ頭で考えなくてもAAが進むので、寡作だからこそ
ちょっと考えてまとめてみたくなったというのもあります。
ですから、その点はどうぞご容赦ください。
それと、ここで指すAA作品とは長編板でのストーリーAAのことを前提としています。
顔文字系AAややる夫系AAはまた事情や方法が少々変わってくるため
当てはまらない部分もあるということをあらかじめご了承ください。
「モチベーション(=motivation)」とは、本来の意味は「(物事の)動機」「動機付け」なのですが、
創作の世界では、「やる気」や「意欲」という感じの意味で使われていることが多いようです。
モチベーションでは字面がちょっと長いので、「モチ」や「モチベ」という風に略されることもしばしばあります。
で、実際にモチベーションを高める方法として、管理人は以下の六点を考えてみました。
- 感銘や影響を受けた他人の作品を読む
- 過去にもらった感想レスを読み返す
- 他メディアの創作物を読む、見る
- 資料集めをする
- リアルでの諸問題を解決する
- 描きたくなるまで描かない
以下、一点ずつその理由を説明していきたいと思います。
感銘や影響を受けた他人の作品を読む
これは説明不要な気もしますが、他人の凄い作品を見たり読んだりすると、
自分もそんな凄い作品を描けるようになりたいと自然に思うものです。
その時大切なのは、「自分にこんな凄い物が描けるわけがない」などと
最初から卑下して諦めてしまわないことです。
AAの技巧に対して感心したなら、文字の組み立て方をよく見て研究したり、
ストーリーに対して感心したなら、起承転結の区切りがどこにあるのかを考えたり、
一度プロットの状態にしてみて、いったい自分はどこに感心したのかの要点をまとめてみるなど、
その作品を客観的に分析してみるというのも、以降の作品作りの参考となり一石二鳥です。
過去にもらった感想レスを読み返す
これは人によっては上の方法よりも効果が高いという場合もあるでしょう。
AA描きはなぜ2chのAA板上でAAを発表するのか?
それはやはり、AA創作界の中でもっとも人が多く、反応がもらいやすいからの
一言に尽きると思われます。
そんな風に欲しかった感想を読み返してみることは、モチベ上げにとって
即効性のあるカンフル剤的効果が期待できます。(当然、個人差はあると思いますが)
他メディアの創作物を読む、見る
小説、漫画、TVドラマ、映画、様々な種類の他メディア創作物があるわけですが、
やはりお勧めは小説です。
できればジャンルを問わず、色々な種類の小説を毛嫌いや偏見を持たずに
片っ端から読んでみるのがいいでしょう。
ストーリー作りの力を上げるにはどうすればいいか?というのは、物語性のある創作をする人
全員の課題というか悩みではないかと思います。
これに対する明確で正解の方法というのは難しいですが、少なくともたくさんの小説を読むというのは
正解に近い方法の一つではないかと、管理人は実体験として考えています。
資料集めをする
とりあえず使えそうなAA、背景でも拡大でも効果でも何でもいいですから、
色々なスレや保管庫を回って集めてみましょう。
もちろん自作もありですが、それすらする気になれない時はコピペのみでいいので
資料として集め、整理してみましょう。
すると、とある一つのAAからムクムクとアイデアが…!ということがわりとあるものです。
残念ながらそういう気持ちが起きなかったとしても、資料を集め整理しておくことは
AAを描き続ける限りは絶対に無駄にはならないので、ぜひやってみてください。
リアルでの諸問題を解決する
何か悩みや問題を抱えていると、創作というのは大抵気乗りしないものです。
なるべくそういう物は創作活動をする前に優先的に解決しておくのが理想です。
まあ、これはあくまでも理想論であり、中にはどんなに本人が努力しても
解決しない問題を抱えている人というのもいるかもしれません。
しかし、逆に言えば本人が努力さえすれば解決する問題なのであれば
それを後回しにはしないことです。
現実逃避の方法として創作をするという考え方もあるようですが、
これも管理人の実体験として、良い創作というのは、やはり精神状態が良く、
気分的に充実している時にした物の方が質が高いという気がします。
描きたくなるまで描かない
究極の方法はこれでしょう。
趣味の創作なわけですから、描くも描かないも作者の自由です。
誰にも強制はできませんし、また、描かないことで本人が困るということもないわけですから、
いっそ、AAを描きたいと思うようになるまで一切描かないというのも一つの手です。
趣味の楽しみだったはずが義務感になってしまったら、それはもう辛いだけのまさに苦行です。
そんなことになったら本末転倒なので、休筆を悪いことだと思ったり、恐れないことです。
以上、どの方法も誰もが思いつきそうな当たり前のことという気もしますが、
序文でも語ったとおり、己のために考えをまとめたという意味合いもありますので、
その点はご勘弁ください。
また、当たり前ですがこの方法を実行すればAA描きの誰もが100%、
モチベが上がるというわけでもありません。
中には上記とはまったく別の自分だけの意外な方法、たとえばカラオケで熱唱してくるとか、
大好物の何かを食べるとかでモチべが上がるという人もいるかもしれないですね。
とりあえず、「創作は楽しいことである」というのは何よりもの大前提です。
楽しいことをするのですから、モチベなんてわざわざ上げようとしなくても
自然に上がるというのが普通です。
では、それが上がらない=楽しくないのは何故なのだろう?と自分の気持ちを
客観的に考えてみるのが、上記方法以前の第一歩なのかもしれません。
by Oyobin
いつも楽しみにblogを見ています。
AA考察からレビュー、技術論、はたまた最近盛り上がっている「やるお系AA」等の
幅広いジャンルの記事は、どれも文章量が多く、内容もじっくり吟味されて書かれているので
若輩者の自分にはとても勉強になります。
今回の記事で取り上げられている「モチベ―ション」
ある意味では、長編AAを描く上での最大の敵です
「モチベ」一つでAAの質も量も左右されるのですから、侮れません
自分のモチベーションの高め方は、「しっかりとプロットを作る」事です。
普段はAAを描きながら、ぼんやりと脳内プロットを追っているのですが
それだけでは補えない登場人物同士の掛け合い、台詞の流れ等が上手く思いつかずgdgdになる事があります。
AA長編を描いているのに、「AAが描けずに詰まる」のではなく「台詞や流れが思いつかない」から詰まる。
こうなると一気にやる気が無くなります。モチベが下がります。
そうなっちゃったら仕方ない、AAを書くのは止めて、その話全体を見直しながら改めてプロットを書き出します。
自分は「AAを描く」のが好きなので、細かい台詞やら何やらを考えるのは好きではないです。
それを取り除くのが自分の中の「モチベ維持法」みたいです。